夫・戦争に賛成する

2003年4月22日
久しぶりに「おはスタ」をみたら明和電機がでてた。おもろいなー。かなり密度が高くて良かった。

日曜日に「ロード・オブ・ザ・リング/2つの塔」を観た。なんか、映像の質って、近年確実に変わってきてる。「プライベートライアン」のノルマンディ上陸のシーンは、本当に目の前で戦闘が行われているかのようにすごかったし、実際の戦争でも、湾岸戦争・イラク戦争と、リアルな戦闘の一部をみせつけられた(映画よりはずっとソフトだけど)。

今回の攻城戦のシーンもかなりすごい。指輪物語のようなファンタジー作品にはよく戦争シーンが描かれるけど、中規模以上の部隊を指揮する感覚は、昔は指揮官になるか小説の中でしか得られなかったことと思う。人の集団を把握するためには、相当な情報量が必要で、だから将棋の駒のように抽象化された表現しかなかったのが、映像努力によって疑似体験できてきつつある。

誤解を承知で言うと、戦争は面白い。ファンタジーにしろSFにしろ戦紀ものにしろ、戦争をテーマにした作品には華があるように思う。「平家物語」「スターウォーズ」「ナルニア国物語」「モンテスマの王女」・・・エトセトラ。
その一方、戦争反対を当然だと思う自分がいるわけで、「人が死ななければ」という条件つきで戦争賛成・・・といきたいところだが、そうもいかない。なぜなら、人の死こそが華の部分だからだ。

現実と物語を混同した話をしている。しかしこの2つは分けることができない。物語は現実の一部だし、過ぎた現実は全て物語だから。そのために、このようなジレンマが起きるのか。

本来、このようなジレンマは感じる必要などないに違いない。たまたま、戦争があって、よくできたファンタジーの戦争を観たせいだ。なぜなら、物語(騒乱)と現実(安定)を同時に感じることはあまりないはずで、自分のおかれた状況に合わせるはず。現実に暮らしているときは戦争反対だし、戦争に巻き込まれれば、物語に暮らしているように判断を下すことだろう。

んー、戦争をする人間の美学を理解するとこまで話をすすめようと思ったけど、会社に行く時間なのでここまで。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索