嫁日記（19）

デジカメ買って何しよう。

デジカメ売り場は人で溢れている。特に今欲しい！絶対欲しい！ってわけでもなかったのですが、仕事でもプライベートでもたまに「あー。デジカメあったらなぁ。」なんて思う場面に何度かでくわしているわけで。それでダンナともそろそろ買ってもいいだろう、ということになり、買ってしまった。

オリンパスC-720、光学8倍ズーム買っちゃいましたよ。奥さん。デジカメの販売員やっている時に自分が一番欲しかったデザインのカメラです。

昔。MIDIの講師をやめて、次の仕事が見つかるまでの年も暮れの寂しい時に、時給が高めの派遣会社に登録し、オリンパスのカメラを「カメラのナニワ」で売るというアルバイトをしていました。

店頭に立ってデジカメの説明をして、（その頃はまだデジカメはかなり高価に思われているころで、コンパクトなサイズといえばファインピクスのみってな時代だった。）最後には「やっぱりオリンパスですよぉ。」ってな話に持っていって、今日はオリンパスが何台売れました、フジは何台、カシオは何台...と報告書を書き、パンフレットを切らさないように補充して...そんな仕事です。

オリンパスのブルゾンを着ていても、お客はサイバーショットの説明をしろと言ってくるわけで。もともとカメラなんぞ詳しくない私でしたが、とりあえず一通りは触れるようにして、むちゃくちゃさぶい店頭で、大阪のタチ悪いおっちゃんやらおばちゃんに、一生懸命説明するのでした。

あの時の寂しさといったら...まぁ長くても3ヶ月って決めておいて、それ以上この仕事続けるくらいだったら福岡帰ろうかなぁなどと、むちゃくちゃ寒い中ずっと考えていました。街はクリスマス、そしてお正月...その時の彼氏は仕事が忙しく、こちらもクリスマスやらお正月やらとは無縁な生活で、ますます寂しくなるばかり。

結局丁度3ヶ月後に仕事が見つかったので、その派遣会社を辞めることにしたのですが、あのバイトは本当に寂しかったなぁ。カメラのナニワの社員さんたちとか、フジとかニコンのバイトさんたちとも結構仲良くやってたんだけど、最初から辞めるのを決めている仕事はやればやるだけ空しい。

今日生まれて初めてデジカメを買いに行ったんだけど、オリンパス見てるのにニコンのブルゾン来てる人が近くに寄ってきたりしたら『ごめんねー。ニコンじゃないねん。かまわんといてなぁ。。。』と心の中でつぶやいていた嫁でした。